ラズベリー
「なんか面白いことに
なってるやん!!」
陸が隣にいる優輝に話す。
「そうだな。
それより………」
優輝はいらいらしていた。
さっきからずっといない美怜のことが心配だったから。
「皆の者、準備は
出来たようじゃな。
では電気を切るのじゃ。」
そしてその通りに仮面は配られて電気が切られた。
(よし、今のうちに乱入!!)
「電気が点いたら、開始じゃ!!」
あたりは真っ暗だ。
これが新たな引き金になるなんて。
この時はまだ、考えていなかったんだ。
ねぇ、優輝。
この時より前からずっと。
好きだったよ。
でも、優輝の好きな人は違ったんだよね………
会場は暗闇に包まれていた。
「皆の者、良いな。
電気を点けてくれ。」
カチッとスイッチが入れられた。