ラズベリー
ハァハァハァ
「「ギ、ギリギリセーフ!」」
思わず声がはもり、お互いに笑いながら見合わせている。
「美怜、足速いよ」
「卑怯な真似したから罰だよ」
「うっ!すみません」
「仕方ないなぁ」
2人は思わず微笑みあっていた。
「そこの2人!
新入生ですね?」
大きな声とにらまれたような顔が印象的だった。
「「あ、はい。」」
「早く並びなさい」
そういって、私達が並ばされたのは列の一番最後だった。
上級生から順番に並んでいるようだった。
「英理、なんで並ぶの?」
「御曹司、令嬢、
まぁ『Dクラス』を迎える為」
「よく分からないんだけど」
「私もよく分からないよ」
2人の頭には『?マーク』が飛び回っていた。