ラズベリー
「そこの2人!
静かにしなさい…!」
先生の目がさらに厳しく光っている様だった。
思わず、震え上がりそうだった。
「ひとまず、
先輩の真似しとけばいいよ」
「……うん」
その時もまだ、先生の目が光っていた。
すると突然、レッドカーペットが引かれた。
(…何これ!?)
周りは急に静かになった。
ここが学園だとは思えなかった。
何が起こっているのかなんて理解できなかったんだ。
そしてメイドや先生が一斉に頭を下げ始めた。
そこに真っ黒な長い外車が止まる。
運転手の人にドアを開けてもらい、次々と降りてくる。
そこには豪華な制服を着た『Dクラス』がいた。
(…すごい派手な登場)
「「「おはようございます。」」」
先輩のメイド達は突然、挨拶をしたあとに深く一礼をした。