ラズベリー


──…3日後。


彼女はなかなかいつもの場所に来ない彼を心配していました。



『きっと彼は病気なんだろう。
お見舞いに行こう』



そう決意し、友達に彼のことを聞いたのです。


友達は言いました。


『彼は御曹司だ』と。



でも彼女はなんのためらいも無く彼の家に向かいました。



「うわー、すごい度胸!」


「私は出来ないなぁ」


「同じく。それで続きは?」



そのあと、彼のもとへ駆けて行った彼女は彼の助けとなり、2人は結ばれました。


今でも仲良くどこかで暮らしています。



「えっ!!終わり!?」


「うん、終わり」



英理はケロッとした顔で言った。



「ハッピーエンド♪」



英理はうっとりとした顔でまだ溺れていた。



「あの、
いきなり途中飛びましたけど!」



ついつい、漫才風にツッコミしてしまった。


突っ込まれた脇腹を押さえながら言う。

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