ラズベリー
そして、チャイムが教室中に鳴り響く。
4限目を知らせていた。
相変わらず先生は気分が上々らしい。
キラキラのエプロンを身に着けているが眩しくて仕方ない。
正直、そこは遠慮というものをしてもらいたい。
結局そのまま、話は進められた。
先生が言うには、料理では好きなものを1品作るというものだった。
そして、それが今日の昼食。
つまり、失敗したら終わったも同然だ。
その時、
「美怜さん、2人とも
洋食でそろそろ
決着つけましょう。じゃあ」
「うわー。懲りない奴。
そこまで言われる
筋合いなんて全くないのに」
でも負けるのは嫌だ。
先生が合図をした。
「はーい、皆さん。始めてね」
時間は50分。
まぁ、そのぐらいの時間があれば大丈夫だろう。
私は下ごしらえから始めた。