地味子と王子様
…あれ?



本が抜けないっ!?



「ん゛ぅー!!!」



力を振り絞って取ろうとするが、やはり抜けない…



本棚に詰め込みすぎだよ…



これで取れなかったら諦めよう。



あたしは、本棚に足を引っ掛けて思いっきり引っ張る。



「ん゛ぁ゛ーーー!!!」





ぽんっ!



実際、そんな音はしなかったけれどあたしには聞こえた気がした。



や、やっと抜けた…!!


あたしはようやく抜けたという爽快感に浸っていた。
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