Assassin-暗殺者-


「アルカー行くよ!」

ママに呼ばれ、
アルカは走って玄関に出た

「まって!」

急いで車に乗り込んだ、

「どこ行くの…? ねぇパパ…」

パパに問いかけたが返事はない。

「ねぇ 本当にどこ行くの?パパ、ママ」

パパもママも答えがない

いきなり車が止まり、アルカはパパと
ママに降ろされながら目の前に建っている建物を見つめた。

「こ…ここ、どこ?」

嫌な予感がして、アルカはかすれた声
しか出せなかった。


「ここはね」

パパが答えてくれた喜びを少しアルカは感じたが…

「これからアルカが暮らすところだよ」

この言葉を聞いたアルカは絶句し、
言葉の意味を理解するのに約10秒はかかった。

「えっ…!?」

そのまま固まってしまった。

「じゃあね…アルカ」

パパはアルカの思い違いでなければ一番
優しい笑顔で車に乗った。

「ごめんね アルカ」

ママは謝っているが、全く感情がこもってない声でアルカに言ってから、うるまに乗り込んだ。

そしてパパとママが乗っている車は行ってしまった

アルカは、それを見ていることしかできなかった。

10分ほどアルカは立ち尽くしていたが、
はっ!と我に返ッだ瞬間泣きだした。


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