先生へ。
授業ノートに残った、先生が死ぬ前に私がふと書いていた先生への感謝の言葉。
先生が死んだと知らずに綴られた会いたいの文字。

いつ叶うかな。

先生のいた場所に行けば、私には見えなくとも会えてるのかな。

私、死んだことないからわからないよ。

ねぇ、今どこにいるの?
死後の世界はある?
先生はもう完全にいないの?

転校なんてしなければ、先生の死んだ日に泣き叫べた。

先生の見送りも出来た。

最後の先生の表情を焼き付けたかった。
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