不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「で。それにすんの? クリスマスプレゼント」
ふいに沙耶が私の手元を見て尋ねる。
「決めた。これにしよ」
選んだ手袋は、茶色のスエードに手首と指のサイドだけがニットになっている。
そっと自分ではめてみる。
笑っちゃうぐらい大きくてブカブカだった。でも、あったかい。
卓巳君、喜んでくれたらいいな。
「買ってくるね」
沙耶にそう言って、手袋をレジに持っていった。
「プレゼントですか?」
レジ台に手袋を置いて、お財布を鞄から取り出そうとしていると店員さんに声をかけられた。
返事をしようと、顔を上げた瞬間、私の体は固まった。
ふいに沙耶が私の手元を見て尋ねる。
「決めた。これにしよ」
選んだ手袋は、茶色のスエードに手首と指のサイドだけがニットになっている。
そっと自分ではめてみる。
笑っちゃうぐらい大きくてブカブカだった。でも、あったかい。
卓巳君、喜んでくれたらいいな。
「買ってくるね」
沙耶にそう言って、手袋をレジに持っていった。
「プレゼントですか?」
レジ台に手袋を置いて、お財布を鞄から取り出そうとしていると店員さんに声をかけられた。
返事をしようと、顔を上げた瞬間、私の体は固まった。