不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「ありがとうございました」
店員さんの声につられて顔を横に向けると、私と同い年ぐらいの女の子が箱に入ったケーキを受け取っているところだった。
隣には彼氏らしき人がちょっと気恥ずかしそうに立っている。
彼女はケーキを彼氏に持たせると、自分の腕を彼の腕に絡ませた。そして、とろけそうな笑顔で彼氏におねだりしている。
「あとは……シャンパンと、チキンもね」
きっとこれからふたりでパーティーでもするんだろうな。
大好きな人と過ごすクリスマスイブ。
シャンパンで乾杯して、ケーキにロウソクをともして。それでプレゼントを交換したりするんだろうな。
想像するだけでくすぐったくなっちゃうぐらいベタなシチュエーションだけど、そういうの、ちょっと憧れる。
店員さんの声につられて顔を横に向けると、私と同い年ぐらいの女の子が箱に入ったケーキを受け取っているところだった。
隣には彼氏らしき人がちょっと気恥ずかしそうに立っている。
彼女はケーキを彼氏に持たせると、自分の腕を彼の腕に絡ませた。そして、とろけそうな笑顔で彼氏におねだりしている。
「あとは……シャンパンと、チキンもね」
きっとこれからふたりでパーティーでもするんだろうな。
大好きな人と過ごすクリスマスイブ。
シャンパンで乾杯して、ケーキにロウソクをともして。それでプレゼントを交換したりするんだろうな。
想像するだけでくすぐったくなっちゃうぐらいベタなシチュエーションだけど、そういうの、ちょっと憧れる。