不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「ジンジャーマンクッキーです。名前の通り、スパイスの効いたクッキーなんです。海外ではクリスマスツリーのオーナメントとして使われるんですよ」

「じゃあ、これください」


ひと袋手にとって、店員さんに渡した。

うん。これにしよう。

ケーキとシャンパンじゃなくて。クッキーと、それから、卓巳君のために温かいコーヒーをいれてあげよう。


実は今日、私にはもうひとつ決めていたことがあった。

それは、今日はエッチをしないということ。

最後ぐらいはエッチなしでちゃんと話がしたいから。


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