不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
だからクリスマスイブは会えないって言ってたんだ。

少しずつパズルのピースが埋まっていき、私は思いきって、もうひとつ気になっていたことを尋ねることにした。


「和美さんと卓巳君は、その……なんでもないんですか?」

「え?」

「あの……付き合ってるとか、そういう……」

「まさか! やめてよー」


和美さんはクスクス笑いながら、否定した。


「なんで私と卓巳が? 誰かそんなこと言ってた?」

「いえっ……あの……」


そうだ。よくよく考えてみれば、誰かがはっきりとそう言ったわけではない。

全ては私の勝手な思いこみだったんだ。


あれ……?

そもそも、なんで私は、和美さんが卓巳君の彼女だと思ったんだっけ?


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