不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「だからさ、舌で感じるんだ。イチゴチョコ味とミルクチョコ味の微妙な違いをさ。で、ここだ!って思ったところを歯でガリッと」

「ホントかなぁ? なんか信じらんなーい」


わざと挑発するように言ってみた。

当然、卓巳君はムキになる。


「マジだって! なら、試してみようか? オレの舌のテクニック、ハンパないって」


言われた瞬間、なにかが胸にひっかっかる。

そのセリフ、どこかで聞いたような……。

そうだ。

たしか大学の研究室で、卓巳君は女の子達に同じようなことを言っていた。

あれはひょっとしてこのことをしゃべっていただけなの?

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