不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
ふたりの関係
* * *
合コンから2週間が過ぎた。
あの日以来、私は卓巳君に何度も抱かれた。
【今日、あいてる?】
そんな短いメールがいつも届く。
そこには、恋人同士のような甘い言葉はなにもなかったけれど、その誘いを私が断ることはない。
そして、彼の部屋で体を重ねる。
「萌香……」
吐息が耳をくすぐる。
そんな悩ましげな声を耳もとで囁かないで。
卓巳君が背後から私の肩にキスを落としながら、キャミソールの紐をずらす。
ゆっくりと、ゆっくりと……。
私の体を隠していた布は、彼の手で剥ぎとられていく。
焦らさないで。
ちゃんと触って?
たまらなくなって、キュッと目をつぶった。