不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
卓巳君はひょいと私の体を抱き上げ、机の上に降ろした。


「卓巳君……?」

「萌香ちゃんて、このスカートお気に入りなの?」


卓巳君の手がスカートに触れる。

それはベージュのシフォンスカート。

歩くたびに裾がフワフワと動くのが、お気に入りだった。

たしかに、卓巳君と会う日にも何回か着てたかも。

アウターや靴によって、カジュアルにもガーリーな雰囲気にもなるから、コーデがしやすいんだよね。


「オレもこのスカート好きぃ。触り心地がすんげー気持ちいいんだもん」


彼の手のひらが私の太腿あたりを動いている。

柔らかくて薄い生地だから、その感触が肌にダイレクトに伝わる。


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