不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「萌香ちゃんて、スカートばっかだよね? デニムとかあんまはかないの?」

「私……足太いから。似合わないんだもん」


スタイルにはあまり自信がない。

自分の体型はお世辞にも華奢とは言えない。

胸とかお尻とか太腿とか、つくとこにはちゃんとお肉がついてますってタイプ。

もうちょっと痩せたいなぁとは思ってるんだけど。


「なんで? 太くないよ? オレ、この太腿好き」

「きゃ……」


スカートの中に入ってきそうになった彼の手を慌てて止めた。


「卓巳君っ。ダメだよ、こんなとこで」


必死にスカートの裾を押さえる。

顔も耳もきっとまっ赤になってるよ……。


「大丈夫だって。誰もこねぇよ。さっき鍵かけたし」


ドアを閉めた時に鍵もかけたのかな……なんて考えているうちに、スルスルとスカートの中に彼の手が進入してきた。


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