゛クウソウ カノジョ゛
「なんで?」


とっさに、そう
聞いてしまった。


彼女はロボットなのだから、
どうせプログラムだって
わかっているのに。




「私、生まれたときから
カイトだけを頭に
インプットされたの。
カイトのこと何でも知ってるよ。

カイトが私の恋人。

ね、そうよね?」





と、彼女は言った。





そして、続けて



「恋人だったら
キスなんて普通でしょ?

もちろん・・・それ以上だって」



と言った。





「そうか」




それしか、言えなかった。




分かり切ってた答えだ。
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