゛クウソウ カノジョ゛
「薫」

「早く鞄取ってきなよ」

「あ、ああ、うん」


俺は急いで
自分の鞄を肩にかけ、
先をいく薫を
追いかけた。



「…」
「…」

いつもとおなじ
無言の帰り道。

俺の手には
薫の小さな手が
つながれている。


(あ"~やっと
手つなぐことまでは
こぎつけたけど…)
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