レンタルな関係。

麻紀
「あら。まあ、でもそういうことになるわね」


祐二
「俺と唯衣ちゃんでもいいけど」


流川&カエル
「………」



「は?!」



同時に声を上げ。


驚いて後ずさりする仲居さんは。



「あ、あの、どうしましょう。お荷物はそういうふうに運んでおいたんですが…その、お二方はお付き合いされてるようですし…」



そう言って麻紀と祐二くんをそろそろと見上げている。



「なんで?! 麻紀と私じゃないの?!」



私は、てっきりそういう組み合わせだとばっかり思っていたし。


 
「あたしもそこまで考えてなかったわ。どうする? 祐二」



麻紀が祐二くんにふると。



「ここは新鮮に俺と唯衣ちゃ…」



ガツンと麻紀のこぶしが落ちる。



「あでっ! 冗談だって。俺は当然麻紀と一緒の部屋だと思って来たんだけど」



頭を抑えながら祐二くん。



「だだだだって! そしたら私と…」



私と…流川のペア決定になっちゃうじゃんっ。



「ま、いいでしょ。別に部屋だけだし。一緒にお風呂に入れって言ってるわけじゃないし」


「ちょ、ちょっと麻紀」


「ね? 流川直人は? 唯衣と一緒じゃ困る?」



今度は流川にふる麻紀。


カエルを背負った流川は、真顔のまま私を見おろして。


ふふふん、と笑う。



そ、その笑い……もしや、、、



「それでいいだろ。っていうかそれが自然なんじゃね?」



うぎゃーーっ!!


やっぱりっ!!

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