レンタルな関係。
「流川さ、」
「あ?」
「ちゃんと…寝たんでしょ?」
「ああ?」
「へ、変なことしてないよね、私に」
「…してねーって」
「…なら、いいんだけど」
ま、流川のことだから。
ホントになにもしてないはずだけど。
「じゃあ、なんでそんなに眠そうなの?」
寝たんなら。
そこまであくびしないでしょ。
「ホントに寝たの?」
聞けば。
「一時間くらいな」
は?
「一時間?」
「ああ」
一時間って。
「なんでそれしか寝てないわけ?」
それじゃあ、眠いはずだ。
今朝だって、私より先に起きてるわけだし。
眉間に皺を寄せた流川は。
「…寝れるわけねーだろ」
言って。
まったく…って感じにため息をつく。
「寝れるわけないって…なんで?」
「別に」
「別にって。あ…エッチなテレビでも見てたんでしょ」
「…見てねーし」
あきれ顔。
「じゃあ、なんで?」
「しつこいな、お前も」
「だって。気になるもん。私、全然記憶ないし」
まさか…
やっぱり私に変なことしてたんじゃ…
「…幸せだな、お前」
「へ?」
流川は。
あきれ顔のまま苦笑した。