レンタルな関係。
「腹筋なさすぎだろ、お前」
…はい、そうみたいです。
って、ちがーーっう!!
足を動かして、お腹に力を入れて、必死でもがく。
う。ダメだ…全然起きれない。
「そんなにここが良かったら、そのまま寝てもいいけど?」
がーーーーっ!!
目の前の男のバカっ!!
あんたの膝の上が良いわけないでしょーがっ。
好きでこうしてんじゃないってば!
一回目も今も、ぜーんぶ、アンタのせいじゃないっ。
「俺はこのまま寝るから、お前も寝てけば?」
「じょ、ジョーダン言わないでっ」
とにかくっ。
腰に添えたその手と、つかんだ右腕を放せっ!
腕をおもいっきり動かして、暴れる私。
「ふっ」
流川、まだ笑っちゃってます。
ふぎゅーーっ!!
しばらくそんな私を見ていた流川の手が、私の背中に回って、
「ほらよ」
私の上半身は、皮肉にも流川によって起こされた。
「おもしれーヤツ」
「お、おもしろくなんてないからっ!」
勝手に楽しんでいるのは、アンタでしょっ。
私、絶対、アパートに戻るっ。