秘密警察は、ヤンキー少女と天然超能力者の上でドSに微笑むの知っているか?




「え?俺?……まぁ……冥界の掃除人と呼ばれる位にはな。」



えっへん。


かっけーだろ。俺の名前。




「メイカイの掃除人……。……面白いな。」





ククッと男が笑う。




「いや、面白いじゃなくて!かっ……」






───何が起きたのか、一瞬分からなかった。




けど、最後に目に入ったのは、不敵に微笑む瓶底野郎で。



間違えなく、痛みは鳩尾からで。



意識を失ったのは、俺。



──のちのち考えた。


あの時、男を助けなかったら


あの時、振り返えらずに帰ったら


あの時、冥界の掃除人と名乗らなかったら



俺はただの望月茉莉でいられたのに、と。







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