秘密警察は、ヤンキー少女と天然超能力者の上でドSに微笑むの知っているか?
「お前が、瓶底眼鏡?」
瓶底眼鏡野郎は、メガネをかけていなかった。
印象深いメガネの下には、切れ長の瞳。
美形と呼ばれる類の顔があった。
「マツリちゃん、鈴白さんに拉致されたんだ。鈴白さん、女の子にそんな事したら駄目でしょー。」
「仕方なかったんだよ。望月茉莉に接触できる可能性は、これを逃したら無かった。」
「はぁ?なんだよそれ。……てか何で名前知ってんだよ!!」
俺に接触出来る可能性?
……まさか、あのヤーさんも嘘とか言わねーよな。
「ああ、あれは本物。」
「な、な、な……お前心読めちゃうのかっ?魔法使いなのかっ??」
「ばーか。お前が言ったんだよ。心の声、口に出てんぞ。」
瓶底眼鏡……もとい美形……で、話聞いてる限り鈴白さんって奴は、煙草を片手に、ポケットからスマホを取り出した。
「やべーな。もうこんな時間だ。」
「まだ9時前じゃねーか。」