秘密警察は、ヤンキー少女と天然超能力者の上でドSに微笑むの知っているか?
「沙悟浄!!」
建物の中に入るなり、サゴジョウ、と鈴白さんは叫んだ。
玄関……というか、最早ホールだけど。
そこには螺旋階段が広がっている。
「やばいんじゃないか?こんな所で大声なんて出したら。」
ヤーさん達が沢山いるんだろ?
俺一人じゃ限界がある。
「はーぁーいー。」
声が、聞こえた。
螺旋階段の上から、人がこっちを覗いていた。
でもその人は、こんな場所にはそぐわない。
だってさ……
「ガキが、なんでこんな所に……。」
そいつ、まだ小学生位の男の子なんだぜ。
「鈴白、何の用?」
「お前を逮捕しにきたんだよ。」
こんな小さい小学生を?
「お前、なにやらかしたんだ?万引きとかか?お母さんにしっかり叱ってもらえばいいじゃないか。そんな逮捕なんて……」
「人身売買、臓器売買、誘拐、殺人、強盗。それがコイツの罪状だ。」
「は……?」
今鈴白さんが言ったのは、とんでもない悪行の数々で。
なんかの間違えじゃねーのか、と自分の耳を疑った。