秘密警察は、ヤンキー少女と天然超能力者の上でドSに微笑むの知っているか?
「はぁ……もういいわ。茉莉ちゃん、黙ってなさい。」
「おう。」
そう答えると、深愛は目を閉じた。
「え、と……これは?」
深愛が目を閉じてから、およそ30秒が経過した。
「しーっ。深愛ちゃん集中してるからだめだよ。」
「お、おう。」
一向に目を開かない深愛。
深愛が目をあけたのは更に30秒が経過した後だった。
「準備ができたわ。皆、目をつむって。」
目をつむる庵と、鈴白さんの真似をして、俺も目をつむった。
ぎゅっと、ぎゅーっと目をつむったからかな。
「目を開けていいわ」
と言われて目を開けたら凄く眩しい。
まるで、蛍光灯の灯りがあるみたいだ。
「はーあ、鈴白さん。いっつも思うけどさ、このホテル代勿体無いよ。絶対税金の無駄遣いだと思うんだ。」
「しょーがねーだろ。家がないんだからさ。」
「そーゆーことじゃなくて、もっと安い所にしなって話!」
ん……?おかしいな。
さっきいた高級ホテルみたいな所に見える。
しかも足元、絨毯の感覚がする。
てゆーか、眩しいのってマジで蛍光灯……?
「……なんで……え、路地裏にいただろ。」
目をこすってみるけどやっぱりはじめに連れてこられた場所だった。
「私のアサユキよ。」
振り返ると、深愛がいた。
「私のアサユキは沙悟浄 柊真(さごじょう しゅうま)と同じ、瞬間移動なの。」
「……ワオ。」
「マジでこの子何者よ。今絶対シリアスな展開だったでしょ?!」
「くっ……あっはっはっ……!お腹痛いんだけど
!茉莉ちゃん面白っ……!」
「俺もワオが来るとは思わなかった。」
「俺ワオって思ったんだもん!表現の自由を認めてよ!」
出会って数時間、この人達の扱いがひどい。