秘密警察は、ヤンキー少女と天然超能力者の上でドSに微笑むの知っているか?
ちなみに、サボりだ。
「大通りに、アサユキがいる。」
かぐらちゃんと、とことんまで遊んで、西門に帰ってきた頃に鈴白さんから電話がかかってきた。
「ちょっと悪ぃ。」
そう言って、音楽室の外に出て電話に出た所、言われたのだ。
「沙悟浄がいるのか?」
「いや、別の奴だ。」
あーっと、という声と共に電話越しに資料を漁るような紙の音が聞こえる。
「12丁目の大通り、ああ、お前の学校の近くだな。そこにコンビニあるだろ。」
「ローソンか?」
「いや、セブンイレブン。」
ああ、そっちな。
「そこに庵がいるから行ってくれ。」
詳しくは庵に聞け、と言うやいなや鈴白さんは電話を切った。
「……。今教えてくれねーのかよ!」
そして俺はセブンイレブンまで向かった。
もう少し北に行った方にあるローソンは、西門のヤンキーが溜まっているからこっちで良かったな。
「やほー、茉莉ちゃん。」
「おう。」
庵はコンビニの前で立って待っててくれて。
「はい、中華まん。好きでしょ?」
「おう、好きだ!……わぁー……うまそーっ。さんきゅーな!」
俺は三度の飯より中華まんが好きという中華まんマニアだったりする。
「マツコ、きもい。中華まんどんだけ食べるつもりだよ。化物かてめぇ。」
前はそうやってよく、1つ上の兄に文句言われてたよ。
にしても、庵、俺が中華まん好きだってよくわかったな。
やっぱアサユキはカンが良かったりすんのかな。
「茉莉ちゃん、食べながら話そーよ。」
「そうだな。」
「今日は茉莉ちゃん、楽しい事はあった?」
「……おう、あるぞ!」
そうして冒頭に戻るんだ。