秘密警察は、ヤンキー少女と天然超能力者の上でドSに微笑むの知っているか?
俺は決めた。
セーラー服の下に着込んでたパーカーのフードを深く被る。
顔覚えられたらやっかいだかんな。
そして、話しかけた。
「道具を使った喧嘩は汚たねーんじゃねーの?おにーさん。」
「ああ?お前誰だよ。」
あんなぁ……
「人に名前を聞くときは───自分から言えって母さんに習わなかったのかぁぁ!!!」
えーっとー、1人目〜。鳩尾一発入れて、ばたんきゅう。
2人目〜。まわし蹴り、からの右フックー。
「まっ、教える必要はねーな。おい、大丈夫かー?」
パンパン、と手を叩き、後ろにいるサラリーマンに声をかけた。
どんなツラしたサラリーマンか気になったってのもある。
だって、勇気ありすぎだろ。
振り返り、目に入ったのは───
え、瓶底眼鏡……。
いや、すげーな。
勇気あるな……。
呆然としていると、男が話しかけてきた。
「あんた……喧嘩強いのか?」