好き、ただそれだけで。



…翌朝。



「…よしっ」



私は梶原が貸してくれたと思われるハンカチを軽めにラッピングをして、通学カバンの中に入れる。



「じゃ、いってきまーす!」


「いってらっしゃい!」



私が元気よく言うと、お母さんはにこりと笑って見送ってくれた。


…今日は仕事がなくて、お休みらしい!



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