好き、ただそれだけで。



「じゃ、教室に戻ろっか」


「う、うん…」



まだ静まらない心臓。


ずっとドキドキと脈打ってる。



私は梶原のことを見れなくて、パッと梶原を見ると、



「大丈夫?体調悪い?」



と心配そうに私を見つめる梶原。


心臓がまた高鳴る。



「…久梨原?」


「…っあ、大丈夫だよ!」


「そう?」


「うん!」



ずっと、ずーっと心臓が静まらない。














…もしかして……私…………


< 43 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop