好き、ただそれだけで。


い、言った!!!

ちゃんと言えましたよ!!



ふと見ると、真希は俯いていた。



「…真希…?」


「…千尋」



すると真希はめいいっぱい背伸びをして私をぎゅっと包み込む。



「え、ちょっ…真希?」



私は驚きながらも真希の背中に手をそっと置く。



「…してるからね」


「え?」


「応援、してるから…」



そう言った真希の声はすごく優しかった。


「…うん…ありがとう真希…」



私は“頑張ろう”、と心に誓った。








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