好き、ただそれだけで。
「とりあえず、夏祭りは二日目に行こう!詳しいことはメールするよ」
真希がポンと私の背中を軽く叩いてから言った。
「了解!ありがとね」
「どういたしまして。あ、それと…」
真希が私の唇の前に人差し指を立てて、思い出したように言う。
「絶対、浴衣着て来てね!」
「え~…」
「え~…じゃないの!」
浴衣着るの好きではあるけど…
正直、動きづらいし、汚したくないし…
本当は夏祭りにこそあまり向いてない服装だと思うんだよねぇ…