好き、ただそれだけで。



すると真希が背伸びをして私の耳元で言う。



「…梶原、夏祭りに来るかもしれないよ?」



私はバッと真希から離れて耳を押さえる。


きっと、私の顔はりんごのように真っ赤だ。



真希はニヤニヤしながら



「浴衣着て来るよね?」



と聞いてくる。



……参りました…



「…はい。」



どうやら真希の辞書に“NO”の文字はないようです……



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