好き、ただそれだけで。



「…なんか雰囲気違う」



ボソッと言う梶原に、私は胸が高鳴る。



「そう?」


ねぇ梶原。


「うん」


少しでも、可愛いって思ってくれた?


「浴衣着てるせいかな」



私は照れ隠しをするように顔の横にある髪を少し触る。



「そうかも」



梶原はそう返答しながら照れ笑いを浮かべる。



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