好き、ただそれだけで。
「あ、真希〜私ラムネ飲みたい」
「うちも飲みたい!」
私は普通に真希と夏祭りを楽しんでいた。
でも時々、梶原とすれ違うことがあって…
その度に、私の胸が高鳴って。
目が合ったら、梶原は私に微笑みかけてくれて。
…それだけですごく嬉しくて。
それ以上なんて求めてなくて。
真希と心から楽しんだけど、梶原のことで頭がいっぱいになってた。
…昨日よりも、梶原を好きになれた気がした。