好き、ただそれだけで。


『…〜♪』



「…真希からかな…」



私は今にも泣きそうだった。


もちろん、真希からメールがくるのは嬉しい…けど…



…やっぱり欲しいのは、梶原からのメールなんだ。




堪えていた涙が、私の頬を伝う。


シーツが水玉模様のデザインになっていく。


流れ続ける涙をなんとか止め、メール画面を開いた。




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