あなたのために。-光と影-




そう。最近奴もおかしい。




日中は仕事でいないくせに、帰ってくると四六時中と言っても過言ではないほど私にくっついてくる。




トイレの前までついてきたときはさすがに殴りそうになった。




でも不思議と嫌じゃないのが逆に怖い。
好きになるって怖いと痛感してきてる。




色々と考えていると奴の手はエスカレートしていく。




「っ!?ちょっとどこ触って……ん、……っ」




艶めかしいリップ音をたてて私の胸元から首筋にかけて奴の唇が動く。




手は腰からお腹、そして胸へとやって来た。




私が手首骨折してるって忘れてるでしょ?




そういってやりたかったのに、体は素直に奴の手と唇に反応していく。




< 192 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop