あなたのために。-光と影-




「そういえば白兎。このあとは何か用事ある?」


「いえ、特には。…またお手伝いしますか?」


「うん。お願い」




いつものように白兎は微笑んで喜んでと言った。
その表情や話し方を見ていると、この人はこの極道より執事とかの仕事のほうが似合ってる気がする。




私と白兎のやりとりの意味が分からない華代さんは意味が分からないといった表情で私と白兎を交互に見た。




「私がこんな腕なので、いつも白兎に頭を洗ってもらったりしてるんです。
すみません。華代さんの旦那さんを使うような真似をして…」




骨折していてお風呂になかなか一人では入れないから、白兎に頭を洗ってもらったり足浴などをしてもらっている。




白兎は料理だけじゃなくてエステ系の知識もあるらしく、足のツボを押して疲労をほぐしてくれてすごく気持ちがいい。




だからつい白兎にお願いしてしまう。




というか料理もできてエステ系の知識もある白兎はその辺の女性よりも女性っぽい。




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