あなたのために。-光と影-
納得したのか華代さんは何度も首を縦に振った。
「なるほどね!それなら遠慮なく白兎使っていいから!」
かなり痛そうな音をたてて白兎の肩を叩く華代さん。
頑張って痛みに耐えてる白兎を見ていると止めてあげないとと思い、声をかけようとしたら背後から首筋に水滴が落ちてきた。
「……お前、白兎にそんなことさせてんのか」
「…ちょっ、と近い……っ」
首筋に楓の濡れた黒髪があたって水が首筋を通って胸元へと流れていく。
いつの間にシャワーから出てきたの?
というか髪の毛ちゃんと拭いてから来なさいよ。
いつものようになんて言えなくて。
好きと自覚してからいつも通りになんていられない。
鼓動が早くなりすぎてどうにかなりそう。
「他の野郎に触らせんな。
俺がいくらでも洗ってやる」
「はぁ!?何言って……ってどこ連れてくの!?」
いきなり腰を抱かれて楓は来た道を戻り始めた。
ということは向かう先は浴室。
まさかまたシャワー浴びようとしてる!?
助けを求めようと振り返るも片桐夫婦は笑顔で手を振っていた。
されるがままに私は浴室へと連れ込まれ、抵抗する間もなく服を脱がされた。