あなたのために。-光と影-
3話 疼く
『…さぁ、おいで。僕が気持ちいいことしてあげる…』
あいつのこの言葉から地獄が始まった。
お金のためだって言うからされるがままになっていた。
でもしだいにあいつは壊れて、乱暴になってきて嫌になった。
『何で逃げるの?また気持ちいいことしてあげようとしてるのに』
やめて…もうこんなの出来ない。
他人とこんなことできない。
『逃げるならお前のその後ろにいる奴を出せ、そいつで我慢してやる。』
やめて、この子だけは!
この子だけには手を出さないで!
私の大事な光だから。
影で生きる私の大事な光だから。
弱い私の光を汚さないで!
この子が汚れるのなら、私が汚れる。
それであなたは満足なんでしょう?
『そうだ、偉いね。さぁ、もっと足を開け』
苦しい。
やだ、こんなのもうやだ。
誰か誰か助けて!