あなたのために。-光と影-
それから私と日向はお母さんの姉に預けられた。
日向は病院に通いながら中学に通ってた。
私はその医療費を学校に隠れてバイトして稼いでた。
叔母さんはお金を払ってくれると言っていたけど、お父さんみたいになるんじゃないかって思って頼れなかった。
「こんな生活にも慣れてきた時だった。お兄ちゃんが急に帰ってきたのは」
中学二年になりたての頃に、叔母さんが仕事でいない時お兄ちゃんが急に帰ってきた。
玄関を開けるとそこには変わった姿のお兄ちゃん。
髪も黒から茶髪になってて、背後には数人の柄の悪い男が。
『お、お兄…ちゃん?』
『小夜、僕が気持ちいいことしてあげる…』