あなたのために。-光と影-
もしかして誰かに愛してるって言われたかった?
私は誰かに愛されたかったの?
このお坊ちゃんだとしても?
自分で自分の気持ちが分からない。
私は今何を思って、何を感じているのか分からない。
抵抗しても手に力が入らない。
私らしくない。
私の些細な抵抗は効かず、奴はどんどん私の首筋に胸にと跡をつけていく。
私の腰にある奴の手は、背中を撫でる。
それがまた私の鼓動を速くする。