僕らの秘密
「やめなさい!」

平沢琴美は抵抗したが、僕が髪の毛に触れると、湿った声を上げ、抵抗するのをやめた。

僕はセックスの間中彼女の髪の毛に触れていた。キスをしながら頭皮を刺激し、胸に触れながら髪の毛を口に含み、時々は乱暴な手つきでもみくちゃにした。

そのどれにも彼女は艶かしい反応を見せた。鉄仮面と呼ばれている女は、僕の前で散々乱れ、果てた。

なんでも、髪の毛は彼女の最大の性感帯で、セックスの最中に撫でられると、まるで一本一本に神経の通っているような感覚に陥る事すらあるのだそうだ。

それ以来、僕らは秘密の関係を続けている。
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