あんな
紗耶香は、静かに話始めた。

『吉原にいかなくたって。新宿だって五反田だってあるじゃん。吉原は違うと思うよ。』


『いいんだ。紗耶香ちゃんと違って、あたしはただ笑ってるだけじゃダメなの。指入れナシには出来ないし、ゴムありにだって出来ないし、顔だって、歳だって。』

言った後に少しだけ後悔した。

『体には気をつけてね。』

紗耶香ちゃんは、あたしにとっての憧れだった。


< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop