一口チョコレート
いきなり立ち止まる海斗。
繋いでる手を少し揺らしながら
「なー」
声は聞こえているけど
海斗のフワフワとした髪の毛が揺れるのを
眺めながらボーッとする
「んー」
「お前んち、どこ?」
「もーちょっと先を左」
ふーん。と、頷いてから
私の手を握り直して
また、歩き始める。
私の家のアパートについた。
「ここ。」
「おう。」
海斗は
ちょっとアパートを見上げてから
繋いでた手を離した。
手がスーッと冷たくなる感じ。