一口チョコレート
「わぁあっ!?」
ビックリして尻餅をついた。
声の主はアハハと笑いながら
こっちを見た。
「どじ。大丈夫?」
笑い足りなかったのか
クスクス笑って手を差し出す、ソイツ。
「人の独り言に答えないでよっ!!」
恥ずかしいやら、パニックだわで
叫んでしまった。
「いんや。俺が聞いてたから
独り言じゃーないな。
強いて言うなら二人言?」
ニヤって笑って差し出した手を無視し続けた
私の腕を握って引き上げる。
「わぁっと…」
私のビックリした声の何がつぼだったのか
クックッとまだ笑う。
いろんな笑いのレパートリーのある人だ。