考える詩集
「犬」
「犬」




犬は


自分のことを「犬」だとは思っていない


四本足で歩き、ワンと鳴く彼らのことを、勝手に「犬」と呼ぶのは人間だけ


世界のあれこれに勝手に名前をつけて


僕らは世界をわかったつもりになっている


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