SPRING SNOW~春の雪(はるのゆき)~
「それよりも春?なんか用があったんでしょう?」

「あ、そうだな。とりあえずベンチ行こうぜ。」

と2人でベンチに座る。

「なんかあのとき思い出すなぁー。」

「え?」

「ほら、バレンタインの日。ここで私が
春にチョコレートあげたんだよね。まだ1カ月しか経ってないのになんだか懐かしい。」

「ああ、そうだったな。つーことで。」

と春がカバンから取り出したのはラッピングされた箱。

「え?なにこれ…」

「いいから。開けてみ?」
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