chu to hairs
そっと優しく髪を撫でられた。

泰輔くんの表情は、少し
泣いているみたいに観えた。

この言葉言わなきゃ…彼は
泣いてしまうんじゃないかと
少しみつめてしまっていた。

今まで言ったことのない言葉。

「泰輔くんが…好き…。」

私はもしかしたら、とても、
穏やかな表情をしていた。

「好きだよ。泰輔くんのこと。」
そしてもう一度言った。

泰輔くんの表情は、ますます
泣いているみたいに観えた。

「俺、亜季を…独占したい。」

…キスまであと5㎜だったから
私から優しくキスをして…
私をみつめる泰輔くんを観た。

「いいよ。泰輔くん…、して…。」

泣きそうだった泰輔くんが
もっともっと泣きそうになって
顔が赤くなっていった。

怖かったのは…私より
泰輔くんの方だったのかも…。

また優しく髪を撫でられて…

私は泰輔くんの恋人になった。
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