愛してる。
「もー柚木ー」
と泣きそうな声を出していると
「はいはい。泣かないのー」
と子供をあやすかのように頭をなでてきた
「もう!子供じゃないんだから!!」と言って自分のデスクに向かった。
それからは、黙々と仕事に集中し、定時に終わることができ
隣にいる柚木を見ると帰る支度を済ませていた。
「あれ、今日は早いんだね?何かあるの?」
ニヤッ
え、なに?その怪しげな笑みは
「そーなの!実はね、敦也がホテルのディナーを予約してくれてたんだ!」
「そうなの?良かったね!」
「うん!嬉しすぎる!!あ、沙羅は彼氏には会わないの?」
「会うよ!約束はしてないんだけど、こっそりサプライズで会いに行くんだ~」
「そっか!じゃ、敦也が待ってるから行くね!バイバイ!」