どっちとも好きだな

?「ああ、そうだ花畑だ………」

結衣「貴方は誰?」

?「俺か?俺はお前の__の__だよ」

聞こえない………

まるでかき消されてるかのように

?「はは、聞こえないか……」

結衣「はい、聞こえません」

?「まぁいいさ、その内分かる」

結衣「そうですか」

あれ、何だろこの声聞いたことある………

?「さてと、あそこに扉があるだろ?」

結衣「はい」

?「あそこを通ればもう大丈夫だ」

結衣「案外簡単ですね」

?「本来はここは使えないんだ」

結衣「どうして私はいいんですか?」

?「俺がここのお偉いさんだから許す!」

結衣「そうなんですか」

?「それにお前にはまだ死んでもらっちゃ困るんだよ」

結衣「そうですか、では行きますね」

?「ああ、じゃあな」

ザッ

また風が吹いた……

目を開けるともうあの人は居なくて代わりに扉があった………

私は扉を手にとった………

ガチャッ

ザッ

また風が吹いた………

それと同時に聞こえたんだ………

思い出したんだ………

「俺はお前の兄貴の朔夜だよ」

結衣「お兄ちゃん………」

朔夜「元気でな………」

結衣「うん、お兄ちゃんもね、ありがとう、お兄ちゃん!!!!」

そこで私の意識は切れた………
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